住宅の主な劣化現象
住宅を長持ちさせるためには劣化現象に関する知識を持っておくことが大切です。
住宅の主な劣化現象はいくつかあります。
1つ目はチョーキングです。
チョーキングとは外壁の表面に触れると粉状のものが手に付着してしまう現象のことを指します。
チョーキングが発生してしまう原因の多くは経年劣化です。
ごく稀に塗装工事の不備によって発生することがありますが、何年も経った家でチョーキング現象が見られた場合は、経年劣化を原因と考えて良いでしょう。
チョーキングが生じた外壁は性能が低下している可能性があるため、早めの補修をおすすめします。
状況が悪化すると雨水の侵入を許し、家の内部まで甚大な被害を発生させる危険があります。
2つ目はクラックです。
クラックとは、外壁にひび割れや亀裂などが発生することです。
クラックが発生してしまう原因は経年劣化や乾燥、地震などによる揺れ、そして材料のなじみが悪いことであると言われています。
他の建材との境目や角に発生しやすいため、たまにしっかりと目視で確認することが大切です。
クラックを放置してしまうと内部に雨水等が侵入し、腐食を起こし、家全体の強度が低下してしまいます。
家の強度が低下すると地震などによって倒壊する恐れがあるため、大きめのクラックや深めのクラックが発生している場合はメンテナンス業者に相談することをおすすめします。
3つ目は色あせです。
色あせも他の症状と同様に経年劣化によって発生するものです。
外壁の色あせを放っておくと、外壁の防水機能が低下してくるため、水の侵入を許してしまう可能性があります。
色あせは一般的な汚れとは異なり、清掃作業で除去することは不可能です。
そのため、改めて外壁塗装を行い、外壁の機能を修復する必要があります。
4つ目はサビです。
サビは大きく分けて、白サビと赤サビに分けられます。
名前の通り、赤っぽい色をしたサビが赤サビで、白っぽい色をしたサビが白サビです。
サビは、外壁の周辺にある金属製のものからもらいサビすることが多いと言われています。
金属製の窓枠の周辺やベランダの手すり、外壁の近くにある自転車などがサビの原因となったりします。
外壁のサビを放置すると外壁に穴が開いてしまうことがあります。
外壁に穴が開くと言うことは家に雨水が侵入しやすくなると言うことなので、家全体の寿命を縮めることにつながってしまいます。
初期の段階では洗い流すことで落とすことができますが、サビが進行してしまった場合はきちんとした手順で除去する必要があります。
もし歯ブラシなどでこすっても落ちない時は、専門業者に依頼したほうが安心です。
そして、5つ目は苔やカビの発生です。
外壁に何か緑色の汚れが付いている場合は、そこに苔やカビが発生している可能性があります。
日当たりの悪い場所で生じることが多く、放置しておくと壁全体に広がってしまいます。
固形やカビは外壁の塗膜を劣化させてしまうので、発見した場合は広範囲に広がる前にすぐに除去するようにしましょう。
住宅を長持ちさせるメンテナンス方法
住宅を長持ちさせるためには日ごろの点検がとても大切です。
定期的に外壁周辺を周り、チョーキング現象やクラック現象、苔やカビなどの発生がないかどうか目視で確認しましょう。
頻度としては半年から1年ごとに行うことが推奨されています。
早いうちに劣化現象に気づくことができれば高い費用をかけずに修復することも可能なので、日ごろから気をつけておくと良いでしょう。
特に外壁に関しては10年ごとにしっかりとしたメンテナンスが必要です。
いくら性能の良い外壁であっても経年劣化を防ぐことはできません。
外壁には住宅を保護する役割があるため、それが低下してしまうと住宅全体を劣化させる原因になってしまいます。
また外壁塗装が劣化すると、見た目も悪くなり景観を損ねることにもなるので、10年に1度は塗り直しが必要なのです。
住宅にとって雨水の侵入は絶対に避けたいものです。
外壁の劣化による雨水の侵入があると言う場合、前述した通りですが、もう1点気をつけたい場所があります。
それはベランダです。
ベランダは外壁と同様に住宅の外部にあるものなので常に雨風にさらされています。
ベランダの防水機能が劣化してしまうと、その劣化箇所から雨水が内に侵入し、内部を腐食させる可能性があります。
特にベランダに接している壁面が雨漏りするという現象が起きている場合は、すぐにでもベランダの防水工事及び雨漏りの修繕作業が必要となります。
ベランダの排水溝などにゴミが詰まったりすると、そこから雨漏りが発生することもあるので、日ごろのメンテナンスとして定期的にチェックしておくことが大切です。
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